【わるいこ】感想レビュー|「信じていた夏」が終わる喪失感が刺さる話題作 #10

2026年6月20日

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本作の魅力は刺激的な展開そのものではなく、「信頼していた相手が少しずつ変わっていく怖さ」と「取り返せない夏の空気感」にあります。

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作品基本情報

タイトル:わるいこ
作者:関西オレンジ
発売日:2026/06/20
価格:1,320円(期間限定割引中の可能性あり)

あらすじ・内容概要

仲の良いカップルである高橋くんと北川さん。
恋人として初めて迎える夏休みを楽しみにしていましたが、家庭の事情によって離れて過ごすことになります。
高橋くんが田舎でのんびりと夏を過ごしている一方で、北川さんはある人物との出会いをきっかけに、それまでとは違う価値観や世界に触れていきます。
遠距離になったわずかな期間。
しかし、その時間は二人の関係を大きく変えてしまうことになるのでした。

見どころ

① 「離れている時間」の怖さ

この作品で印象的なのは、二人がケンカをしたわけでも、関係が悪かったわけでもないこと。
むしろ仲が良い。
だからこそ、
「少しくらい離れていても大丈夫」
と思ってしまう。
しかし人は環境によって少しずつ変わっていく。
その変化が積み重なっていく描写が非常に上手い作品です。

② 北川さんの変化が丁寧

本作は突然人が変わる物語ではありません。
最初は真面目で優等生だった北川さんが、新しい経験や出会いを通して少しずつ変わっていく。
その過程が丁寧に描かれているからこそ、読者も感情移入してしまいます。

③ 夏休み特有の空気感

本作には独特の夏の雰囲気があります。
自由な時間。
普段会えない人との出会い。
少しだけ気が大きくなる季節。
そんな夏休みだからこそ起こり得る出来事に説得力があります。

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実際に読んだ感想

読後に強く残ったのは、
「たった一度の夏で人はこんなに変わるのか」
という感情でした。
この作品は単純な裏切りの物語ではありません。
むしろ、
「知らないうちに距離ができてしまった」
という切なさのほうが強い。
高橋くんの立場で読むと苦しい。
でも北川さんの変化も理解できてしまう。
その複雑さが作品の魅力だと思いました。

こんな人におすすめ

・心理描写の濃い作品が好き
・人間関係の変化を描いた作品が
・好き夏休みや青春の空気感が好き
・切ない恋愛ドラマが好き
・読後に考えさせられる作品を読みたい

まとめ

『わるいこ』は、
「離れている間に変わってしまった相手」
という誰もが一度は想像したことのある不安を描いた作品です。
仲の良い二人だったからこそ苦しい。
信じていたからこそ切ない。
夏の終わりのような喪失感が心に残る、印象的な一作でした。

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